余命1年の人生
「え…と」

ただ聞いただけなのに琴美の顔が赤くなった

えっ、この反応は、いるってことか?

相手は誰なのだろうか

「ふふっ、」

「えっ、」

「なーいしょー!!」

そう言って意地悪そうに言う琴美は今だけ小悪魔だ

そう言って先生に頼まれた資料作りは予鈴が鳴るギリギリまで続いた

「ふぁぁ、つかれたー」

「本当にな」

でもたまにはお手伝いも悪くないなと思ってしまった

ホッチキスで左端をふたつに止めてる資料を職員室に持っていくと、先生は助かったと言ってくれた

琴美と職員室を後にすると、手を繋いだまま教室に向かおうとしたが、方向転換をした

俺らはそのまま屋上へと続く階段を上る
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