余命1年の人生
「あ、あの…学校が終わったらすぐ向かいます」

俺だってすぐ行きたいけど、止められるのが目に見えてる

「病院が分かったら連絡するわね?ありがとね?琴美は良い友達を持ったわね」

「じゃあ、達哉、頼んだぞ」

「あぁ」

俺の肩をぽんと叩いた楓

「連絡は蛍から行くと思うわ」

「分かりました」

俺は琴美を車まで運んだ

「達哉くん、ありがとね?今日仕事とか大丈夫なのかしら」

琴美のお母さんにも俺が芸能界で仕事してることは言ってある

「本当はあるんですよね。でも、琴美が」

「事情を話せばわかって貰えると思うの。もし来れた時は来てね?」

「はい」

そう言って琴美のお母さんは車を走らせた
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