余命1年の人生
病院に着くと、まだ琴美は手術中だった

「おばさん、蛍さん」

「あ、初夏ちゃんと楓くん達哉くんも」

「やばいんだってさ、」

弱々しく呟いた蛍さん

「えっ、…」

「琴美、ガンだったらしいの」

『えっ!』

蛍さんは泣きすぎたのか目が赤い

「俺、今朝琴美とケンカしちゃって…このままだと俺、謝れずに生きていくことになるのかなって、そうしたらさ、絶対今日のこと、後悔する」

「でも手術すれば助かる可能性は高いって」

病院に来て、何時間が経ったのだろうか

手術が終わったみたいだ

「何とか持ちこたえましたが、目を覚ますか分かりません」

「えっ!」

「目を覚ましたら本当に奇跡です」

そんなに進行してたのか?
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