余命1年の人生
琴美が病室に運ばれて、1時間くらい経った頃、俺の姉貴が病院に来た

「ちょっと、達哉…ことちゃん大丈夫なの?」

「ねぇ、ちゃ、ん」

「達哉のお姉さんでしょうか?」

「はい」

姉貴は仕事帰りに病院に寄ってくれたらしい

「え、琴美のこと知ってるんですか?」

姉貴は周りをキョロキョロしたあと、

「ちょっとここじゃ、あれだから場所移動しよっか?」

✬✫✬待合室✫✬✫

「ことちゃんと私たち、達哉は幼なじみなの」

「そうだったんですか?」

「うん、達哉…昔は琴美の後ついてまわってたのにね」

「……」

俺は3人の会話なんて耳に入らなくて、目はどこ向いてるかわからないくらい

「あ、そんなこと話してるばいいじゃないね。それに私に話し合ったんだよね?」

2人は姉貴にも事情を話すと
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