余命1年の人生
「なぁ、達哉。お腹すいてね?奢るわ」

「え、そんな…いいんですか?」

奢ってもらうなんて、そんなの滅多にない事だから、少し戸惑った

「俺がお腹すいたって言うのもあるかな、いいんだって、お前は弟みたいなもんだからな」

「それじゃあ、お言葉に甘えて、いただきます」

コンビニはこんな住宅街にないから少し街まで行かないとないくらい閑散としている

蛍さんはパンを食べ終わると、車を走らせた

蛍さんは俺を家まで送ると、また車を走らせた

「姉貴いるかな」

俺が家のドアを開けると、何やら楽しそうな声が聞こえてきた

「ただいま〜」

「あ、達哉、おかえり!こちらが杜織さん」

どうやら家には彼氏さんが来ていたらしい

「はじめまして」

オレは杜織さんに頭を下げると、杜織さんも頭を下げた
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