余命1年の人生
「2人は知ってます。でもあとの方はテレビとかで見たことあるだけなので」

「そっか」

まさか男性店員さんと話してる時に、達哉がホールの方をずっと見てることなんて知る由もなく

私は業務を難なくこなしていく

そして、その日の仕事も終わり私が帰宅すると

達哉がいた

「おかえり、琴美」

「ただいま」

私がソファに倒れるように寝転ぶと、達哉が覆いかぶさってきた

「わっ、どうしたの?達哉?んぶっ」

「なぁ、あいつと仲良いの?」

あいつ?

「あいつって?」

本当に誰のことか分からないから、私が聞くと

「琴美と仲良く話してた店員のことだよ」

私は数時間前の記憶を掘り起こす
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