余命1年の人生
「まぁ、琴美と同じクラスでよかった。琴美になにかあったらそばにいてやって?」

「分かりました」

帰った時間は少し遅めだったから泊まらせてもらうことにした

というかほたるさんから言ってくれた

客用布団は運悪く洗濯中らしいから琴美のベッドで寝ることにした

俺にお父さんはいない

でも母さんにオレが音楽をやりたいってこと伝えたら「いいんじゃない?」とあまり反対しなかった

俺が琴美の部屋のドアを開けると琴美は起き上がっていた

「わっ、いつ起きた?」

「さっきだよ〜、たーくん?」

琴美は寝ぼけてるような声で俺の名前を呼んだ

懐かしいその呼び方に俺は琴美を抱きしめていた

「思い出したのか?」

「夢にね?出てきたんだよ」

どんな夢だろうか?
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