余命1年の人生
「琴美、一緒に寝ていいか?」

本当はダメだけど、布団は運悪く洗濯中ってことを伝えたら

琴美がクローゼットから布団を取りだした

「私の布団は一人用なの、だからこれで我慢してね。あっ、洗濯したばかりだから大丈夫だよ」

「ありがとな、蛍さんが言ってたけど、お風呂入らないのか?って」

「あ、忘れてた。入ってくるから待ってて」

俺は久しぶりに来た琴美の部屋に落ち着かないでいた

落ち着くために漫画本を借りて読み出した

琴美も女の子だな、俺は今恋愛本を読んでいる

胸キュンなシーンが沢山あって、でも音楽をしている俺には恋愛なんて程遠いものだった

一冊を読み終わった頃に琴美が上がってきた

「あ、honey START読んでたの?」

一瞬なんのことかわからなかったが、表紙を見ると確かにそう書かれていた

髪の毛は既にサラサラだった
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