余命1年の人生
「熱は無いのに突然倒れたって電話があってびっくりした」

あ、そうだこの人

「拓弥先生だ」

「よく覚えてたね。琴美ちゃんって風邪ひいた事ないのにね」

検査をするため、点滴を転がしながら検査室に入った

「風邪でもない、熱でもない。だけど身体がだるい。だとすると疲れが出たのかもしれない。慢性疲労症候郡かもね」

「ふぁい?」

疲れ…確かに最近家のことやったり学校の宿題をしたり色々してるけど

「本当はもっと症状が続いた時に判明するものだけどね、なにか見覚えはない?」

「なんか最近1週間くらい身体がだるいなーって感じてたけど」

私は体育したせいだと思って沢山寝たけどそれでも良くならなくて

「うーん、そっかー。とりあえずしばらく様子みてね、ごめんね?治療薬はあるんだけど原因はまだないんだ」

私は何故かやけに冷静だった

「とりあえず、身体は冷やさないように寝てね?これから梅雨が入るからそれも原因なのかもね」

私はわかりましたと返事をして診察室を出た
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