余命1年の人生
「琴美、倒れたって聞いて驚いた。大丈夫か?」

ここまで来るのにファンは大丈夫だったのだろうか?

「うん、点滴したら少しは楽になってきたよ。でも念の為、点滴をしながら様子みとの事で入院することになったの」

「そうだったのか」

鮫島くんは相も変わらず優しく私に問いかける

「今蛍さんは、本屋さんで時間潰してるらしいから、ゆっくり話せる」

私はずっと寝てたから、背中に痛みが走った

「あー、ほら」

鮫島くんは私の体を支えてくれたから、起きる時もふらつかなくてなくて済んだ

「まぁ、有栖と由比も来る予定だったらしいが、用事が出来たらしいから俺だけで来た」

用事なら仕方ないねと少し不貞腐れる私

拗ねてる私に気がついたのか、頭を撫でてくれる鮫島くん

「今日さ、仕事場で面白いことがあったんだよ。それはな」
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