バンドマンは甘えん坊

『相模湖ほっこり牧場』

さっちゃんが働く牧場は私の父がお兄さんと共同で運営している
もとは広大なリゾート施設だったここ広い牧草地にペンション、蔦だらけのレンガ作りのホテルがある
お兄さんは有名アイドルだから避暑地になっていたりする
「瑠璃ちゃん!お久しぶり。」
ジャズシンガーの麗子さん元は母と同じ事務所の所属で一緒に歌っていたらしい
「お久しぶりです。れいさんあれ?」
「太ったでしょ。実は妊娠してるの。産むまではここにいるつもりなの。」
産むまではわかまた子供が置いていかれるんだ
この牧場に訪れる有名人は理由ありもある
特に子どもは多い
「私は仕事をしたいのよ。」
それが理由、昔は子どもの施設だったから奥多摩湖あたりに赤ちゃんや子どもてしょっちゅうだったらしい
れいさんも仕事えらぶ無責任な人か私は掃除に行くふりをして麗子さんから離れた
 

「れいちゃんが気にしてたよ姫に嫌われたって。」
なにかメカを作っているらしく部品を組みたてながら小夜さんがいう
ここはホテルの一部にある研究室だ
メカを作るのはここで構図を練るのは奥多摩だて言う
「なんか幻滅したレイさんはそういう人じゃないって信じていたから。」
「レイにはね見てもらいたい人がいるんだよ。」
「だからって赤ちゃんを捨てる理由にはならないでしょ。私は赤ちゃんを選んだよ普通の生活じゃなくて。」
まあ自由奔放な親だから許されたのかも
『ルーそれあたりまえじゃないよ。私のお姉ちゃんママやまわりに反対されて堕ろしたもの。』
仲良しだった子に言われ気づいたこと
「私は一般人だけど高校生だからね。生理不順だったけど私は昴が産んでくれていわなくても産む覚悟は出来てた。」
小夜さんは苦笑して私の前にミィルクティーをおいた
「姫は強いね。だから昴が変わったんだね。」
小さくつぶやいた言葉は濃厚な紅茶の香りに溶けていった。
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