エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
昴さんが大翔さんと少し話していると、里穂さんが私にそっと耳打ちする。
「旦那さん、めちゃくちゃかっこいいですね!」
「……はい」
恥ずかしいけど、頷いてしまう。
惚気てしまったな、と反省していると、里穂さんは微笑んで聞いた。
「どっちからプロポーズしたんですか?」
「彼からですけど、私のほうがずっと好きだったんです」
「うちは好きになったのも、付き合おうって言ったのも私。でも彼が転勤になって、それでもずっと一緒にいたいと思ってたら彼がプロポーズしてくれて……今まで彼からそういうことを言うことがなかったから驚いた」
本当に幸せそうに語る姿に微笑んでしまう。
里穂さんは続けた。