エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
「い、言ってもどうしようもない問題だからです。昴さんだって、子どもができないと困りますよね」
「香澄、うちの婦人科を受診したろ。俺がそのこと知らないわけないって思わなかった? 俺はそれでも一緒にいたいって思ったんだ。だから結婚生活を続けたいと言った」
昴さんはあっさり言う。まるでそれがなんだと言わんばかりに。
昴さんはいつだって病院のことばかり考えているくせに、ことの重大さがわかってない。