エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
黙り込んだ私に昴さんは続ける。
「正直に言えば、毎日、飽きるくらいにもっと香澄を抱きたい」
「な、なに言って……!」
(この人は突然真顔で何を言い出したの⁉︎)
驚いて昴さんを見ると、彼はなにがおかしい?というように首を傾げる。
「そもそも俺はな、香澄以外とは子どもを作る気なんてないんだ。だから香澄と離婚したとしても、これから先、誰とも子作りする気はない。俺はこれからも香澄だけを好きでいる自信しかないから」
なんでこの人は昔から、普段は意地悪なのに、人の心を軽くするようなことを平気で言うんだろう。
昴さんは私の頬を優しく撫でた。