エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

「私は優太先生とは付き合いませんし、結婚もしません」

 香澄はきっぱりと言う。
 彼女のこういう意志の強さに、自分は惹かれていたのかもしれない。

 ただ、その意志の強さのせいで、離婚を撤回させるにはかなり骨が折れるが……。

 それに、彼女は俺のわがままに頷いてくれたが、彼女の俺に対する気持ちもまだ聞けていなかった。
< 144 / 219 >

この作品をシェア

pagetop