エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
真剣に聞いてくれるその瞳を見て、思わず強く抱きしめてしまう。
「わっ……!」
「もちろんだ! 好きだって、初めて言ったな」
俺が言うと、香澄は少し恥ずかしそうに視線を逸らす。
「なんだか言っちゃいけない気がしてたから」
「顔見れば分かったけど……やっぱり少しは不安だった。もっと言ってくれ」
額をくっつけそう言うと、香澄は恥ずかしそうに笑う。
「好きです、昴さん。病院も患者さんも大事にしてる昴さんが、大好きです」