エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
旅行の最後、昴さんの言ってくれたわがままに、私は絆された。
結局私だって彼から離れられなかったんだ。
かろうじて『一生一緒にいたい』という本音を、『もう少しだけ』という言葉で隠したけど……。
こうやって期限を延ばしてしまうことが彼の邪魔になるかもしれないと思っても、昴さんが大好きだという気持ちがあふれてしまって、止められなかった。
もし旅行をしてなかったら、なんとか離れられていたはずなのに。