エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
カプレーゼ、和風のブルスケッタ、牛もも肉のタリアータにアクアパッツァ。
和食にしようかとも思ったけど、イタリアも行きたいな、なんて思っていたら、味見も楽しいのもあってついイタリアンになってしまった。しかもいっぱい作ってしまった。
一口食べるなり、昴さんの頰が緩む。
「うまいな」
「ふふ、そうでしょう。レシピ通りですけど味見もできたし」
私が微笑むと昴さんも目を細めた。
たくさん作りすぎたかな、と思ったけど、いつのまにかぺろりと完食していた。
食べてる間中も笑って、これおいしいね、って言い合えて、すごく幸せな気分だった。