エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 昴さんは手を止めないまま、耳元で微笑んだ。

「ならよかった。香澄といるときは香澄を近くに感じたいんだ。こうしてる時間があるから仕事も頑張れる」
「それ、ずるい……! んんぅっ!」

 そんなこと言われたら止められるはずないのに。

 もう一度キスをされて、舌が口内を這う。

 頭がぼうっとしたとき、昴さんは立ち上がり、私を湯船から抱き上げた。

「のぼせちゃいけないからな」

 目の前で明るい笑顔で微笑まれる。
 実はわかってくれていて今日はここまでかな、と一瞬思ったら、そのまま寝室に連れ込まれ、甘く、激しく抱かれた。
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