エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
「あー! またママとパパ、いちゃいちゃしてる!」
そこに連の怒った声が聞こえて、慌てて離れる。
あわあわする私とは対象的に、昴さんは連を振り返り、飄々と返した。
「あたりまえだろ、俺と香澄は愛し合ってるんだから」
「あいしあってるって?」
「ちょ、昴さん⁉ 何言ってるんですか!」
怒っても昴さんは楽しそうに笑っているだけ。
いつもそういうことを昴さんが言うから、私が連からその説明を求められることをこの人はわかっているのだろうか。
本当に困ったものだ、と思いつつ、あまりに昴さんが幸せそうに笑ってるから、つい私まで笑ってしまった。