エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
リビングに4人を案内して、小春がコーヒーとジュースを出してくれる。
香澄はお礼を言って、それから申し訳なさそうに口を開いた。
「っていうか、今日は夕方まで二人の面倒見てくれるなんて、本当にいいの?」
「むしろ、ぜひお願いします」
「小春さんと一緒なら安心だけど……」
「俺は……?」
香澄の物言いに、俺は思わずぼやく。
香澄は、「まぁ兄さんもだけど小春さんのほうが安心でしょ」と笑った。
8つ離れたお前の面倒を見てたのはほとんど俺なんだぞ……。とは言えない。
確かに小春の方が慣れているし、なんなら甥っ子と姪っ子も懐いている。