エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 するりと熱い大きな手で頬が撫でられる。
 手の感触の心地よさに目を瞑ると、唇に何かが触れた。

「んっ……」

 うっすら目を開けると、目の前に昴さんの顔。
 昴さんの唇が私の唇に合わさっていた。

(なんで……?)

 固まる私に、彼はもう一度唇を合わせてくる。今度は少し長く。

 その瞬間、口の中にふわっと優しい甘さが広がる。

「甘い……」 
「……え?」

「お願い、もっとしてください……」

 気付いたら、私は自分から昴さんの唇に噛みつくようなキスをしていた。
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