エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む

 考えたところで、唇が重なる。

「んっ……」

 目を瞑って、その甘さを堪能した。

「甘い?」
「はい」

 頷くとすぐに、何度もキスをされる。
 いつの間にか昴さんの首に腕を回して、そのキスに応えていた。

「んぅ、んっ……ふぁっ……」

 何度も、何度もキスをしているうちに、昴さんは私の着ていたものを脱がせていく。
 キスにぼんやりしながら、それでも夢中でキスをする。

「昴さん、もっとキスして……」
「かわいいな」
「んんっ……」

 いつの間にか裸になっていて、その状態に少し不安になって昴さんを見つめた。
 昴さんは優しく私を見つめると、また優しくキスをする。

「怖いか?」
「怖く、ない」

(昴さんはひどいことをしないってわかってるから)


「いい子だな。今から全部食べられるっていうのに」

 昴さんはからかうように笑う。

「こんなときまで、からかわないでくださっ……ん、や……!」

 言い終わるより前、首筋に、胸に、キスを落とされる。

「嬉しくて、つい、な」
「なにそれっ、あっ……! ちょ、ちょっとまって……」

「待つのも、止まるのも、もう無理だ」

 男らしい目つきで組み敷かれると、やっぱり少し不安になって……。
 手を伸ばしたら、その手に指を這わせて、ぎゅう、と手を握られた。

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