エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
香澄のそばにいたくて、俺だってこれまで一年、さらに死に物狂いでやってきた。
病院の人手を増やし、業務を整理して、できるところは人を信頼して任せる。
そのためなら頭だっていくらでも下げられた。
そうしてまで、大切な人との時間を取るように努力するなんて昔は想像もしてなかったんだ。
「それでも俺は香澄を愛してる」
思わず言っていた。
「だからもし離婚しても、もう一度結婚してもらえるまで諦めないから」