部長、恋しませんか?〜文芸部の部長は3人のイケメン部員に愛される〜
「あの、私は小説を書く権利は全員にあると思ってるから」

何に悩んでいるかは分からないけど、これだけは言える。

「下手も上手いも関係ない」

「書くのは自由だよ」

私がそう言うと、月島くんは何を考えているか分からない顔でこちらを見た。

「野々花ちゃんは素直だよね」

「え?」

「下手な小説になんの価値があるの?」

そう言った月島くんの目は暗かった。

「流、落ち着け」

暁くんが月島くんにそう言った。

泉くんも心配そうに見ている。

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