部長、恋しませんか?〜文芸部の部長は3人のイケメン部員に愛される〜
「こら海翔《かいと》、扉はもっと優しく開けなよ」

「分かってるって、流《りゅう》」

あまりの突然の出来事に私は固まったままだった。

そんな私に近づいてくる一人の男子。




「お前、地味だな」




いや、突然来て失礼だな!

でも、私は固まったまま動けない。

そんな私の変わりに、大人っぽい男子がそいつの頭をペシっと叩いた。

「朔也《さくや》、女の子に失礼すぎるでしょ」

そう言って、大人っぽい男子は私の顔を覗き込んだ。



「うん、可愛い。さっきは朔也がごめんね」



「君、文芸部の部員?」



私は状況が飲み込めないまま、何とか答えた。
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