部長、恋しませんか?〜文芸部の部長は3人のイケメン部員に愛される〜
「なぁ、野々花。俺、前に賞を取ったことあるんだよ」

暁くんが歩いていた足を止めた。

「その時は賞は取れても、なんか満足感みたいなものがなかったんだ」

「でも、今回はすごく結果が楽しみ」

「多分、文芸部に入ったからだ」


「あと」


「野々花に出会ったから」


そう言ってまた歩き始めた暁くんの背中を見つめる。

私は暁くんの横まで走った。





「私も暁くんに出会えて良かった!」





私は思いっきり笑った。

ああ、なんか幸せだな。
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