内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
余計なお世話をする書店員
都会の夜景が一望できる豪華なこの部屋は、都内にあるお洒落なホテルのジュニアスイート。

その寝室の広々としたベッドで二十四歳の果歩が小柄で華奢な体を火照らせていた。

八歳年上の恋人が果歩の白い肌を優しく撫で、蠱惑的に艶めく眼差しを向けてくる。

組み敷かれている果歩はズンズンと刻まれるリズムが速まると快感が突き抜けそうになり、たまらず恋人の名を呼んだ。

「卓也さん」

嬉しげに口角を上げた卓也が果歩を抱きしめ、耳に口をあてる。

「もっと乱れろよ。果歩を愛してる」

頼りがいがあっていつもリードしてくれる大人な恋人に、果歩は今日も翻弄される。

「私も、大好きです……ああっ!」

逞しい腕に包まれた果歩は愛される喜びに全身を震わせた。

情を交わした後は、心地よい疲れを味わう。

ふんわりとカールした肩下までの黒髪が乱れて顔にかかっていても、意識がぼんやりとしているため直せない。

洗いざらしの短い髪をかき上げた卓也がその手で果歩の髪も整え、毛布を胸元までかけてくれた。

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