内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
「謝らないで。悪いのは俺だ。果歩からの別れのメッセージに違和感を覚えたのに、直接会って話し合う前に諦めてしまった。追いすがるのは男としてみっともない気がしたんだ。くだらないプライドなど捨てればよかった。果歩に子供がいると友人が知らせてくれなければ、俺は今でもフラれた側だと誤解したままだったろう。本当にすまなかった」
卓也が悪いわけでもなく、こうして会いに来てくれたからもういいと言いたかったが、涙にむせび言葉が出ない。
「俺の子を産んでくれてありがとう。苦労させてしまった分、これからは誰よりも幸せにすると約束するよ。俺は今でも変わらず、いや以前よりも深く果歩を愛している。どうか俺と結婚してくれ」
(私も……私も卓也さんを愛しています……)
涙で顔はぐしょぐしょだ。
首を縦に振り、しがみつく手に力を入れることで返事をすると、耳に安堵の息がかかった。
「果歩、ありがとう」
止まっていたふたりの時計の針が動き出す。
これからは愛しい彼の腕の中で子供たちと安心して暮らせると喜んだら、「待て」と隣から兄の厳しい声がした。
「結婚を許すとは言えないな」
「お兄ちゃん!?」
卓也が悪いわけでもなく、こうして会いに来てくれたからもういいと言いたかったが、涙にむせび言葉が出ない。
「俺の子を産んでくれてありがとう。苦労させてしまった分、これからは誰よりも幸せにすると約束するよ。俺は今でも変わらず、いや以前よりも深く果歩を愛している。どうか俺と結婚してくれ」
(私も……私も卓也さんを愛しています……)
涙で顔はぐしょぐしょだ。
首を縦に振り、しがみつく手に力を入れることで返事をすると、耳に安堵の息がかかった。
「果歩、ありがとう」
止まっていたふたりの時計の針が動き出す。
これからは愛しい彼の腕の中で子供たちと安心して暮らせると喜んだら、「待て」と隣から兄の厳しい声がした。
「結婚を許すとは言えないな」
「お兄ちゃん!?」