内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない

『まぁ、怒らずに聞け。双子は生後十か月だと言っていた。逆算したら、妊娠したのはお前と付き合っていた頃だろ。実際に会って感じたけど、純朴でいい子だな。二股かけるような女には見えない』

卓也は強い衝撃を受けて目を見開いた。

数秒間、言葉が出なかったが、振り絞るようにして声を出す。

「俺の子供、なのか……？」

『その可能性がどれくらいあるのかは、お前の方が知っているだろ。避妊していなかったのか？』

混乱してうまく思考が働かない中で、卓也は過去を振り返った。

（無責任なことはしたくないから、避妊は毎回していたが……）

交際三か月記念に、ホテルに宿泊した時を思い出していた。

本当はスイートルームを取りたかったが、ただの会社員を装っていたのでワンランク下の部屋にした。

それでも果歩は身に余る贅沢だと驚いて俺の懐事情を心配しつつも、『お姫様になった気分です』と可愛い笑顔を見せてくれた。

あの夜は二回、果歩を抱いて、二回目の行為が終わってから避妊具の破損に気づいた。