内緒の双子を見つけた御曹司は、純真ママを愛し尽くして離さない
(大丈夫だろうと安易に考えてしまったが、あの時に妊娠したと考えると、果歩の子供たちが生後十か月なの……おかしくない)
避妊に失敗した時が一度だけあったと和樹に打ち明け、ゴクリと喉を鳴らして問いかける。
「まさか、あれが?」
『俺に聞かれてもわからないよ。ただ気になったから調べたんだ。買い物の帰りも同じ道を通るだろうと思って待ち伏せて、後をつけた。果歩ちゃんが帰った家は一軒家で、表札は〝相原〟。実家暮らしなんだろう』
(未婚なのか? 夫がいないということは、ますます俺の子の可能性が高い――いや、間違いなく俺の子だろ)
卓也は全身に力がみなぎるのを感じた。
果歩に会おうと決意したら、別れてからポッカリと空いていた心の穴が瞬く間に塞がった。
『余計な知らせだったら悪かった』
和樹に少しも悪びれた雰囲気はなく、卓也にとって有益な情報だとわかって言っているようだ。
「恩に着る。今、手がけているプロジェクトがひと段落したら、一時帰国する。その時に果歩に会って真実を確かめる」
『きっとうまくいくよ。頑張れ』
エールを送られて電話が切れた。
避妊に失敗した時が一度だけあったと和樹に打ち明け、ゴクリと喉を鳴らして問いかける。
「まさか、あれが?」
『俺に聞かれてもわからないよ。ただ気になったから調べたんだ。買い物の帰りも同じ道を通るだろうと思って待ち伏せて、後をつけた。果歩ちゃんが帰った家は一軒家で、表札は〝相原〟。実家暮らしなんだろう』
(未婚なのか? 夫がいないということは、ますます俺の子の可能性が高い――いや、間違いなく俺の子だろ)
卓也は全身に力がみなぎるのを感じた。
果歩に会おうと決意したら、別れてからポッカリと空いていた心の穴が瞬く間に塞がった。
『余計な知らせだったら悪かった』
和樹に少しも悪びれた雰囲気はなく、卓也にとって有益な情報だとわかって言っているようだ。
「恩に着る。今、手がけているプロジェクトがひと段落したら、一時帰国する。その時に果歩に会って真実を確かめる」
『きっとうまくいくよ。頑張れ』
エールを送られて電話が切れた。