悲しみも知らずに

前妻がなくなり五年

今日新たに嫁をもらう。


東上財閥社長
東上 衛( とうじょう まもる )


前妻は、幼馴染で花菱財閥の長女
花菱 飛鳥( はなびし あすか )


私達は、狭い世界だが
お互いを大切に大事にして結婚をした。

幸せだった。

花の様に笑う飛鳥
ささくれ立つ私の心を
いつも飛鳥は癒やしてくれた。

そんな飛鳥を結婚して三年目に
病魔が襲った。

東上財閥も花菱財閥も
それは····それは·····悲しみにくれた。

そんな中·····

飛鳥は、この世を去った。

俺は、飛鳥と暮らした邸には戻らず
自社ビルのマンションで
暮らし始めた。

東上邸·····
 あそこは······· 
    辛すぎる·····

マンションの生活は、
ハウスキーパーが全てやってくれる。

東上の邸も、
メイドが管理等をきちんやって
くれているから心配ない。

東上の両親は、悲しみにくれ
長野の別宅へと移り住んだ。

あれから五年
父、康之から連絡が来た。

それは、私に新たな嫁を
と、言う決定事項だった。
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