悲しみも知らずに

変化はないが
それから東上からの検診や
衛が邸に来ることは無くなった。

だが、ここに居なければ
いけないのだと言う事だと。

国枝の為ならと
思っていた。

だが、兄夫婦の様に
もしかしたら
愛し、愛されるかもと
期待をしていなかった
わけではない。

もしかしたら·····
もしかしたら·······と。

でも、それは全て戯言

この東上で息を殺して
生きて行かなければ
ならない·······

小翔音は、
ハーブを出して奏で
ハーブに癒して貰う。

小翔音の奏でるハーブは
悲しみにおわれているが
美しかった。
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