いつも側に
優季は、医療事務の資格を取り
総合病院に勤務している。
初めは、海彩との別れも
仕方ないと
そんな風にしか思っていなかった。
だが、勉強に追われ
一人暮らしに疲れ
海彩の存在がどれだけ
自分の支えであったのか
わかった。
深い付き合いではないが
海彩の笑顔や雰囲気が
自分の癒しだったのだと。
必死に勉強して
資格を取りに小さな病院の
事務から勤務して
大学病院も経験した。
だが、大学病院は自分には
合わないと思い総合病院に勤務した。
彼女がいなかったわけではないが
自分が心から癒やされる女性に
会えず結婚したいとは
思わなかった。
そんな矢先の海彩との
再会に優季は驚いていた。
だが、これを逃したら
海彩と一生関わる事はなくなる
それだけは避けたい
そして出来るなら
海彩と宏香とずっと関わって行きたい。
と、優季は思っていた。