あやかしの恋情1〜魔女、愛さるる〜
「あら、そう。
そこまで言うのなら。」
華子は自分の霊力で、亜里香を縛った。
「あれ?最初に縛るの?
賢いっちゃ賢いけど、反撃されないとか面白くなくない?
そもそも、あたしにこんなの通用しないよ。」
亜里香は瞬間移動で見えない縄から抜け出し、
華子の背後に回った。
目の前にいたはずの亜里香がいなくなって驚いている華子に、
亜里香は火を放つ。
「後ろも見なくちゃ。
丸焼きになるよ?」
華子が後ろを振り向いた。
「どうして後ろに!ひゃっ!熱い!」
「お嬢様!大丈夫でございますか!?」
華子の首に火が移ったのを見て、初めて執事が動いた。
霊力で何とかしようとするが、あやかしでも、
龍などでなければ水は出せない。
そして、自分で出した火ではないから、ひっこめることはできないのだ。
「もー、このまま焼けたら面白くないじゃん。」
亜里香は、火を消し、別の呪いをかけた。
「や、やだ。勝手に足がうごいて、」
相手にタップダンスを踊らせた。
その次は、ゴロゴロ床を転がらせた。
もちろん、足は動かしたままで。
「ちょっと、あんたも動きなさい!」
華子は執事に命じるが、その前に、亜里香が凍らせてしまった。
華子が転がるのもやめさせる。だが、すぐに、縄で縛った。
「もう懲りた?」
「な、なによこれ…妖術じゃないわ…」
「私は魔女。やられたらやり返すから。
…あ、そうそう。」
亜里香は華子とその執事の額に手を当てた。
「魔族の存在は明かされていないの。
口外したら死ぬ呪いかけたから。
それから…これでもかなり手加減したんだからね?
懲りずにまた何かすれば、火あぶりにして、
体をバラバラにするかもよ?
あ、火あぶりするときは、手足縛って、上下逆さまの状態で火にくべようかな?」
「「ヒッ」」
恐怖におののいている二人を見て、亜里香は満足げな笑みを浮かべ、
部屋にかけたシールドを解除した。
その途端、雄輝と使用人たちが雪崩のように入ってきた。
「亜里香!大丈夫か!部屋のドアが開かなくてな。
今やっと開いた。」
「あ、ごめん。シールドかけてたから、
中からも外からも出入りできないようになってたの。」
「よくわからないが、そうか。それと、これは何だ?」
縄に縛られて(まだ足はタップダンスを踊っている)華子と、
見事に氷にされたその執事をごみを見るような目で見て、雄輝が尋ねた。
「鬼澤 華子とその執事。
雄輝がくず女を選んだとか言って、
実力行使であたしをここから追い出そうとしたから、
ちょーっと痛い目にあってもらったの。
あんた、足うるさい。」
亜里香は華子の足も縄で縛った。
だが、まだ足は動こうとするので、かなりしんどそうである。
「あと1時間くらいしたら魔法切れるから、安心しな。
縄はほどけないけど。
あ、あんた氷解けたらフリーじゃん」
亜里香は執事も縄で縛った。
雄輝は少し動揺しつつ、虎牙に言いつけた。
「当主のところへ連れて行って、判断を仰いで来い。」
「はっ。かしこまりました。」
虎牙に連行される二人を見て、雄輝と使用人たちは思った。
(亜里香(様)を怒らせないようにしなければ・・・)
そこまで言うのなら。」
華子は自分の霊力で、亜里香を縛った。
「あれ?最初に縛るの?
賢いっちゃ賢いけど、反撃されないとか面白くなくない?
そもそも、あたしにこんなの通用しないよ。」
亜里香は瞬間移動で見えない縄から抜け出し、
華子の背後に回った。
目の前にいたはずの亜里香がいなくなって驚いている華子に、
亜里香は火を放つ。
「後ろも見なくちゃ。
丸焼きになるよ?」
華子が後ろを振り向いた。
「どうして後ろに!ひゃっ!熱い!」
「お嬢様!大丈夫でございますか!?」
華子の首に火が移ったのを見て、初めて執事が動いた。
霊力で何とかしようとするが、あやかしでも、
龍などでなければ水は出せない。
そして、自分で出した火ではないから、ひっこめることはできないのだ。
「もー、このまま焼けたら面白くないじゃん。」
亜里香は、火を消し、別の呪いをかけた。
「や、やだ。勝手に足がうごいて、」
相手にタップダンスを踊らせた。
その次は、ゴロゴロ床を転がらせた。
もちろん、足は動かしたままで。
「ちょっと、あんたも動きなさい!」
華子は執事に命じるが、その前に、亜里香が凍らせてしまった。
華子が転がるのもやめさせる。だが、すぐに、縄で縛った。
「もう懲りた?」
「な、なによこれ…妖術じゃないわ…」
「私は魔女。やられたらやり返すから。
…あ、そうそう。」
亜里香は華子とその執事の額に手を当てた。
「魔族の存在は明かされていないの。
口外したら死ぬ呪いかけたから。
それから…これでもかなり手加減したんだからね?
懲りずにまた何かすれば、火あぶりにして、
体をバラバラにするかもよ?
あ、火あぶりするときは、手足縛って、上下逆さまの状態で火にくべようかな?」
「「ヒッ」」
恐怖におののいている二人を見て、亜里香は満足げな笑みを浮かべ、
部屋にかけたシールドを解除した。
その途端、雄輝と使用人たちが雪崩のように入ってきた。
「亜里香!大丈夫か!部屋のドアが開かなくてな。
今やっと開いた。」
「あ、ごめん。シールドかけてたから、
中からも外からも出入りできないようになってたの。」
「よくわからないが、そうか。それと、これは何だ?」
縄に縛られて(まだ足はタップダンスを踊っている)華子と、
見事に氷にされたその執事をごみを見るような目で見て、雄輝が尋ねた。
「鬼澤 華子とその執事。
雄輝がくず女を選んだとか言って、
実力行使であたしをここから追い出そうとしたから、
ちょーっと痛い目にあってもらったの。
あんた、足うるさい。」
亜里香は華子の足も縄で縛った。
だが、まだ足は動こうとするので、かなりしんどそうである。
「あと1時間くらいしたら魔法切れるから、安心しな。
縄はほどけないけど。
あ、あんた氷解けたらフリーじゃん」
亜里香は執事も縄で縛った。
雄輝は少し動揺しつつ、虎牙に言いつけた。
「当主のところへ連れて行って、判断を仰いで来い。」
「はっ。かしこまりました。」
虎牙に連行される二人を見て、雄輝と使用人たちは思った。
(亜里香(様)を怒らせないようにしなければ・・・)