アイドルの秘密は溺愛のあとで
言ってくれれば良かったじゃん。黙ってないで、正直に話してくれたら良かったじゃん。
そうすれば…皇羽さんだって、自由に行動出来たでしょ?
「私そんなに信用ないですか…?いつもテレビに出てる多忙な皇羽さんに、家でまで気を遣わせて過ごさせていたかと思うと…自分にも腹が立ちます」
「萌々…」
「もちろん一番腹が立つのは皇羽さんですけど」
「……」
皇羽さんはバツの悪そうな顔をした。おおよそ自分が嘘をついていた事を悔いているのかな?と思った。
だけど――
まさかの反論ワード「俺だってな」という言葉を使って、口を開く。
「俺だって、お前を拾った責任があるんだよ。
お前、なんて言ったよ?ここに来て Ign:s のテレビを見た時に、自分が言ったこと覚えてるか?」
「覚えて…ます」