アイドルの秘密は溺愛のあとで


「やっぱり、その体に教えるしかねぇかな。一度痛い目みねぇと分かんねぇんだろ?」

「や…な、にを…っ」



ベッドに寝転がされるも、未だ覚えているさっきの恐怖と、皇羽さんからとめどなく注がれる快感とで…全く体に力が入らない。


皇羽さんが私の上に覆いかぶさっても、制服のリボンをほどいて胸もとにキスを落としても…抵抗出来なかった。



ちゅっ



「んぁ…っ」

「分かるか?萌々。俺は怒ってんだぞ」



ちゅ、ちゅっと。皇羽さんは私の下着をずらして、胸にキスマークをつけていく。



「泥で汚れた制服。泣き顔のお前。恐怖に怯えた目…。お前、玲央が来なきゃどうなってたと思うんだよ。言ってみろ」

「い、や……やっ…‼」



思い出したくもない、考えたくもない…。あんな恐怖、二度と味わいたくない…!


更にポロポロと涙を流す私を見て、皇羽さんはピタリと動きを止める。そしてサッと下着と制服を直して、私に覆いかぶさったまま抱きしめた。


そして小さな声で、



「勘弁してくれよ…マジで…っ」



本当に小さな声で、震える声で…。


私の耳元で呟いた。

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