アイドルの秘密は溺愛のあとで

「今日は学校休め」とか言うし、のくせに自分はレオをしてくるから不在にすると言うし…。私が少し寂しそうな顔をしたら、いつの間にか催眠術が始まってるし!



「皇羽さん心配しすぎです!私大丈夫ですから!皇羽さんが戻ってくるまで、一日大人しく家にいますから。ね?」

「……悪いな」



気丈に振る舞う私を見て、皇羽さんは眉を下げる。

そして片手で私の頭を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。



「俺がレオじゃなかったらいいのにな」

「そ…んな事、言わないでください…。今までの皇羽さんの努力が曇っちゃいます…!」

「ん、そうだな。…もう言わねぇよ」



私を離して、頭をポンポンと叩いた後。


皇羽さんは「行って来る」と出かけて行った。帰ってくるのは21時くらいになると聞く。現在…朝の9時。

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