アイドルの秘密は溺愛のあとで
「そんな事を心配していたんですか?」
『そんな事じゃねぇよ。大事な事だろ』
「まぁ、そうですけど……」
皇羽さんの今までの行動を思い出す。
いつも私の事を考えて動いてくれた皇羽さん。いつも大きな手で、大きな体で…私を守り、そして想ってくれた。
それは皇羽さんが Ign:s デビューしても変わらないことだと――そう思えるくらい。
私と皇羽さんは、大事で大切な時間を共に過ごした。その時間は、間違いなく私の自信に繋がっている。
「皇羽さんは…ずっと変わらず皇羽さんだって…私は分かってますから。
いくらファンの子にキャーキャー言われようが…皇羽さんはいつも私を思ってくれてるって…信じてます。だから大丈夫です」
『ほんと…言うねぇ』