アイドルの秘密は溺愛のあとで
イケメンとお買い物
「お支払いはいかがされますか?」
「カードで」
「……」
皇羽さんを「貧乏仲間かもしれない」と思った昨日の自分を、 説教してやりたい。
「なんで高校生がカード持ってるんですか?やっぱりレオなんじゃないですか?」
「だから、ちげーって言ってるだろ」
「帽子とサングラスをして変装してる人が、よく言いますね」
「あのなぁ…」
あれから――ドタバタした身支度から一転。私たちは(見た目は仲良く)ショッピングに勤しんでいた。
ショッピング開始から一時間。皇羽さんはテキパキと私の必要物資を揃えていき、今では二人の両手いっぱいにショッピングバックが握られている。
残るは…下着だけ。