アイドルの秘密は溺愛のあとで
「ほら、早くつけろ。あ、着け方わかんねーならつけてやろうか?」
「け、結構です!」
シャッ
カーテンを閉めて、やっと一息が付ける。慌ただし過ぎて、喉が渇いてきた…。
だけど、下着を選んでくれて助かったのは事実。
私はいつも適当に下着を選ぶし、こんなちゃんとしたお店で買った事が無かったから…。何を選んだらいいか、ちんぷんかんぷんなんだもん。
「あ、柄が可愛い。レースがある…って、なんでサイズがバッチリなの…!」
カップもアンダーもドンピシャリって…すごいを通り越して怖い。女慣れしてる証拠、なのかな…?
「(この下着が皇羽さんの手によって外されることが一生ありませんように…‼)」
結局――皇羽さんが選んでくれた下着を全て買うことになった。だけど、値段の高さに私は尻込みしてしまう。