恋人たちの疵夏ーキヅナツー
盛夏の傷痕/その2
麻衣
午後7時前、まだ外は明るいや
さて、おけいのアパートに着いた
運転でついてきてる倉橋さんは、玄関の前で待機だ
じゃ、ピンポン鳴らすか
当然、おけいはアキラだと思って玄関、開けるだろう
ちょっと痛々しい気がするが、仕方ないさ
...
案の定、勢いよく玄関戸が開いた
いきなり、「おかえり、アキラ」だった
新婚さんか、お前らってノリだな、おけい
勿論、すぐアキラじゃないと、わかる
一瞬、きょとんとしてからコイツ、私にごあいさつだ
「麻衣か…、なんだよ、突然」
私の顔みたら、すげー気分悪そうなツラで言いやがった
私は両手でコイツの胸元どんと突いて、そのまま部屋に入った
「てめえ、なんだ、いきなり!」
よろけたおけいは、また私に向かってきたから、ぶっ倒してやった
ずかさずそのまま、後ろ手を決めて、馬乗りになってやったよ
...
「いいか、おけい、よく聞け」
首には後ろから右手を回し、コイツの右手はグイグイ締め上げた
さあ、今からお話しするから、静かにしろよ
「愛しいアキラは来ないよ。大阪へも行ってない」
そう告げた途端、おけいは、やっぱり怒り狂った
「なんだと?どういう事だ!てめえ、なにした!アキラに…!」
ギャーギャー、うっさいなー、おとなしくしろって!
こっちもカッカしてきたぞ!
後ろから、頭突き2発かましてやった
「一晩、私らに付き合ってもらったんだよ。まあ、拉致監禁ってやつだ」
そしたらコイツ、ギャーだのワーだのって、半狂乱だわ
予想以上に取り乱してるよ、このヤロー
仕方ない…、倉橋さんに入ってもらって拘束だ
まず、静かにさせなかきゃ、話になんねーわ
麻衣
午後7時前、まだ外は明るいや
さて、おけいのアパートに着いた
運転でついてきてる倉橋さんは、玄関の前で待機だ
じゃ、ピンポン鳴らすか
当然、おけいはアキラだと思って玄関、開けるだろう
ちょっと痛々しい気がするが、仕方ないさ
...
案の定、勢いよく玄関戸が開いた
いきなり、「おかえり、アキラ」だった
新婚さんか、お前らってノリだな、おけい
勿論、すぐアキラじゃないと、わかる
一瞬、きょとんとしてからコイツ、私にごあいさつだ
「麻衣か…、なんだよ、突然」
私の顔みたら、すげー気分悪そうなツラで言いやがった
私は両手でコイツの胸元どんと突いて、そのまま部屋に入った
「てめえ、なんだ、いきなり!」
よろけたおけいは、また私に向かってきたから、ぶっ倒してやった
ずかさずそのまま、後ろ手を決めて、馬乗りになってやったよ
...
「いいか、おけい、よく聞け」
首には後ろから右手を回し、コイツの右手はグイグイ締め上げた
さあ、今からお話しするから、静かにしろよ
「愛しいアキラは来ないよ。大阪へも行ってない」
そう告げた途端、おけいは、やっぱり怒り狂った
「なんだと?どういう事だ!てめえ、なにした!アキラに…!」
ギャーギャー、うっさいなー、おとなしくしろって!
こっちもカッカしてきたぞ!
後ろから、頭突き2発かましてやった
「一晩、私らに付き合ってもらったんだよ。まあ、拉致監禁ってやつだ」
そしたらコイツ、ギャーだのワーだのって、半狂乱だわ
予想以上に取り乱してるよ、このヤロー
仕方ない…、倉橋さんに入ってもらって拘束だ
まず、静かにさせなかきゃ、話になんねーわ