献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
「……わ、私と三人で?」

思わずそう聞き返した。
すると彼女たちは、ニッコリと微笑む。

「はい。私たち仕事でいつも日野さんに迷惑かけちゃってるし、今ちょうど話してたところなので、ぜひどうかなって」

いきなりどうしたんだろう。
なんとなくこのふたりには嫌われているんじゃないかと思ってたけど、私の勘違いだったのだろうか。
嫌いならわざわざご飯になんて誘わないよね。

「……はい。ぜひ」

「じゃあ、今夜六時半に、現地集合でお願いします」

私に迷惑をかけている、と考えてくれていたんなんて。
突然の慣れない会食に怖さもあったが、少しのうれしさを感じていた。

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