献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
◇◇◇
「おはようございます! 穂高さん、なんか今日はいつにも増してキラキラしてますね!」
出勤後、いつもと同じようにと心がけてルーティンである経済動向のチェックをしていた俺のところへ、さっそく若林が寄ってきた。
「おはよう若林。なんだキラキラって」
「いつも格好いいですが、今日はさらに格好いいんです! なんでだろう……」
そうか。
そうだよな、わかっちゃうか。
なんたって俺、もう童貞じゃないからな。
本物のミスターパーフェクトだから。
愛莉とデートした夜、俺はついに彼女とエッチをした。
控えめに言って最高だった。
これまでの素直に反応してくれる姿もかわいかったけど、本音の言えない彼女が泣きながら好きだと伝えてくれたことが、なによりうれしかった。
トキメキすぎて正直それだけでイくかと思った。
彼女が勇気を出してくれたから、俺も勇気を出せた気がする。
俺が求めていた心の通う初体験、佳恋と颯斗に負けないめちゃくちゃ甘いエッチだった。
最初は彼女が佳恋に似てるから始まった関係だった。
ピュア♡ラブの佳恋を見るとキュンとするのは変わらないが、多分、今は逆だ。
愛莉が佳恋に似てるからじゃなくて、佳恋が愛莉に似てるから──。