献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~

ゴクリ、と喉が鳴った。

なに、その考え方。少しずつ進めるって、全部はもったいないって。
初めて言われた。

清澄くんと〝めちゃくちゃ甘ったるいエッチ〟……。
想像しただけでまたドキドキが止まらなくなってる。
そういうふうにしたいって言ってくれる男の人が存在するなんて信じられない。

「うん……ありがとう」

まるで私を大切にしてくれた感じがして、うれしさが込み上げてくる。

エッチは好きじゃなかったはずなのに、清澄くんとの行為は私が求めていた理想そのものだった。

それに、清澄くん自身も。

ヒロインのように扱ってくれるからーローみたいに感じているだけなのか……それとも、単に男性としての魅力に溢れているからか。

この気持ちがなんなのかまだわからないけど、これからも、清澄くんとこういうことをしたいと思ってしまった。


< 58 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop