献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
これまでの人生、正真正銘、俺はモテ続けてきた。
小中学生のときからひと月に一度は女子に呼び出されて告白されるのが当たり前、高校は男子校を選んだのに他校の女子から告白のメールがひっきりなしに届いていた。
どんな女の子にも第一印象で好かれる自信がある。
そして間違えることもない。
たまに、同性からどうしたら女性に好かれるかとアドバイスを求められるが、俺はもう感覚でやっているとしか答えようがない。
その感覚はすべて、この面倒な姉たちの影響である。
麗奈と凜花は、幼少期から美人で目立つ存在だった。
黒髪ストレートの清楚系、社交的で生徒会長もこなす隙のない麗奈。
おっとりした性格で甘え上手、華やかなのに男を立てる女性らしい凜花。
どこへ行ってもモテるという言葉を通り越してもはやアイドルのような存在で、俺にふたりを紹介してくれという男がわんさかいた。
俺は断言する。
コイツらふたりとも、とんでもねぇ女だ。