献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
「愛莉?」
このまま家に行ったら迷惑をかけちゃうし、もう正直に白状するしかない。
「あの……私、いろいろ準備ができてなくて……」
「準備?」
「私の家より、ホテルの方がいいかもしれない……」
壁際に立つ清澄くんに向き合い、申し訳なくて縮こまった。
返事がないため恐る恐る顔を上げると、彼はポカンとした顔で私を見ている。
「……それは、これからエッチするってこと?」
彼が尋ねる。
聞き返された意味がわからずこちらも同じ顔をするが、やっと彼にはエッチをするつもりがなかったのだと気づき、羞恥で体の熱が急上昇する。
「え、やだっ……違うの……!?」
恥ずかしい!
私ったら、また痴女みたいなことを言ってしまった。
穴があったら入りたい。