告白練習のはずが逆に告白されました
ネガティブ男子

たまたま、通りかかった廊下であったのは、一つ上の木葉先輩


「あっ、先輩!」


私が先輩を呼ぶとビクッと肩を震わせながらも手を振ってくれた


「愛莉ちゃん………どうしたの?」


「たまたま、通りかかったら先輩がいたので声かけようと…先輩は?」 


「俺は……クラスのみんなが文化祭で盛り上がってるから……その雰囲気に入るのが怖くて……」


少しネガティブな先輩だけど、心を開いてくれるとすっごく優しい


「そういえば、もうすぐ文化祭でしたよね」


二人の告白で忘れてたよぉ…


「うん。でも、人いっぱいなのが怖すぎて………ここ、人通りがあんまりないから……」


確かにここは、あんまり人がこないよなぁ……


「ねえ、そういえばさ………愛莉ちゃん前、同じクラスのこに告白されてたね………」


「えっ!?みてたんですか!?」


「たまたま、朝早くきたら………愛莉ちゃんと男の子が話してるのが聞こえて……」


まさか、みられてるとは……


恥ずかしい……


「告白する……勇気があってすごいなぁ……って」


「先輩、好きな人いるんですか?」


「う、うん……俺なんかに好かれて嫌かもだけど………」


なんか、先輩に好きな人………意外だなぁ…


「そんなことはないと思いますよ!先輩、カッコいいし優しいし!」


「っ!?……本当?」


「はい!思いきって告白してみたらどうですか?」

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