切っても切れない関係
「誰、あの人?」

と、ちょっと警戒しながら
コッソリと小声で
ユキとサヤカに聞いてみる


「えっ、知らないの?モミ
1コ下の高木くんじゃん。
みんなイケメンって言ってるよ
有名だよ」


はて?


「そんな子が私になんの用?
もしかして、樹がまたやらかした?」


樹は筋金入りの人見知り&無愛想で
なぜか、たまに私に
クレームが入る事があるんですよ…


絶対そうだ!


私今初めて彼の事見たもん。



全く、本当に手のかかる
幼なじみだこと。


どっちが世話が焼けるのよ
と、ちょっとイライラしてくる。


「いやいや、あの様子だと
相馬くんの事ではないんじゃない?
文句があるような感じではないよ?
モミジ、とりあえず行って来なよ」


と、ユキが私の背中を軽く押す。


はぁ、まぁ呼び出されて
しまったからには
受けて立つしかないわね


行きたくない気持ちはあったけど

私は呼び出しに応じた。
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