切っても切れない関係
2人とはお泊まり会もするし
一緒にお風呂も入ってるから
私の背中の傷を知っている。


「相馬くんのせいでついたの?
責任とれや!とか言ったの??」


私は慌てて顔を上げて
ブンブンと首を振る


「いやいや、違う
樹のせいじゃないし
責任なんてとって欲しくない」


「相馬くんって
同情心であんな目立った事する人?」


「わかんない…
でも私はアホだから手がかかるって
最近怒らせてばっかりだからさ」



「まぁ、相馬くんももう
必死なんでしょ」



「そりゃ、相手があの高木くんじゃね」


「どういうこと?」


「まぁ、それは本人に聞きなさい」


そんなやりとりをしてたら
昼休みの終わりを
知らせるチャイムが鳴り


ユキとサヤカは
私の背中をポンポンと
労うように叩くと


自分の席に戻って行った。
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